活字書体をつむぐ

Blog版『活字書体の総目録』

[欧字]09 サンセリフ体

09D-1 欧字書体「K.E.Orion-Bold」のよりどころ

原資料:ステンペル社パンフレット 1957年にスイスのハース活字鋳造所から発売された「ノイエ・ハース・グロテスク」は、同社のタイプ・デザイナーであったマックス・A・ミーディンガー(1910—1980)が再設計したもので、1960年にドイツのライノタイプ社の…

(参考)現在のデジタルタイプから 09B, 09C, 09D

Gill SansEric Gill,1928-1932(Monotype)「ギル・サン」は、エリック・ギル(1882-1940)によって設計され、1928年と1932年の間にモノタイプ社が発表しました。より古典的であり、ペンで書かれた文字にルーツを持っているので、ヒューマニスト・サンセリフに…

(参考)現在のデジタルタイプから 09A

Akzidenz Grotesk Next2007(Berthold)「アクチデンツ・グロテスク」は、ヘルマン・ベルトルト(1831-1904)のベルトルド活字鋳造所が1896 年に発表したサンセリフ体で、後に誕生した「ヘルヴェチカ」のもとになったとも言われています。2007年には「アクチデ…

09C-1 欧字書体「K.E. Aquarius-Bold」のよりどころ

原資料:『フツーラ書体見本帳』(バウワー活字鋳造所、1927年)より パウル・フリードリヒ・アウグスト・レンナー(1878−1948)は、バウワー活字鋳造所との共同作業によって、幾何学的な考え方で制作された書体「フツーラ(Futura)」を1927年に発表しまし…

09A-1 欧字書体「K.E. Capricornus-Bold」のよりどころ

原資料:『ザ・フローラン』(1930年)より 碑文彫刻家のエリック・ギル(1882−1940)は、モノタイプ社のためにサン・セリフ体「ギル・サン (Gill Sans) 」を設計し、1928年に発表しました。そこで、『ザ・フローラン』(1930年)のエリック・ギルの特集記事…

09A-1 欧字書体「K.E.Sagittarius-Bold」のよりどころ

原資料:『ノイエ・グラフィーク』(1958年)より 「アクチデンツ・グロテスク (Akzidenz Grotesk) 」は、1898年にドイツ・ベルリンのベルトルド活字鋳造所が製作した活字書体です。 そこで『ノイエ・グラフィーク』(1858年)所収の使用例から抽出したキャ…

09D レアリスト・サンセリフ

第二次世界大戦後になると、サン・セリフ体はスイス・スタイルのデザイナーの支持を集めた。幾何学的なサン・セリフ体は敬遠され、19世紀のふるい時代のサン・セリフが再使用されるようになっていった。バウワー活字鋳造所では1956年に「フォリオ (Folio) 」…

09C ジオメトリック・サンセリフ

ドイツでは、ドイツ工作連盟(ドイツ・ヴェルクブント)のメンバーだった、パウル・フリードリヒ・アウグスト・レンナー(1878—1948)による「フツーラ」と、ルドルフ・コッホ(1876—1934)による「カーベル」がある。パウル・レンナーの「フツーラ (Futura)…

09B ヒューマニスト・サンセリフ

イギリスでは、エドワード・ジョンストン(1872—1944)がロンドン鉄道局のために1916年にデザインしたサイン用のサン・セリフ体をデザインしている。このサン・セリフ体は19世紀のサン・セリフ体とはことなり、インペリアル・キャピタルのプロポーションにも…

09A グロテスク・サンセリフ

1816年にウィリアムス・キャズロン四世によって金属活字のサン・セリフ体が発表された。サン・セリフ体はスラブ・セリフ体からの変形とも見られるが、19世紀のドイツでは「ステイン・クリフト(石の文字)」と呼んでいたことから、サン・セリフ体の起源を古…