活字書体をつむぐ

Blog版『活字書体の総目録』

[欧字]02 オールドローマン体

(参考)現在のデジタルタイプから 02B

Van DijckRobin Nicholas, 2001 (Monotype)「ファン・ダイク」は、2001年にモノタイプ社のロビン・ニコラス(1947– )によって、17世紀のオランダを代表する活字父型彫刻師クリストフェル・ファン・ダイク(1601–1669)の活字書体を復刻した書体です。 Adobe…

(参考)現在のデジタルタイプから 02A

BemboAldus Manutius, Francesco Griffo,Frank Hinman Pierpont,1929 (Monotype)「ベンボ」は1929年に、モノタイプ社のフランク・ヒンマン・ピアポント(1860-1937)がデザインした書体です。ビエトロ・ベンボの著作『デ・アテナ』を印刷するために、1495年…

02B-1 欧字書体「K.E.Gemini-Medium」のよりどころ

原資料:『The Diary of Lady Willoughby』(1844年) 18世紀のイギリスはオランダのローマン体が流行していましたが、ウィリアム・キャズロン(1692−1766)の活字は、洗練さをくわえたことによって「イギリス風で快い」という称賛をえたのです。 そこで後期…

02A-1 欧字書体「K.E.Taurus-Medium」のよりどころ

原資料:『ミラノ君主ヴィスコンティ家列伝』(1549) ヴェネチアのアルダス・マヌティウス(1449−1515)の工房において、フランチェスコ・グリフォ(1450?−1518?)の手になる活字書体が誕生し、ビエトロ・ベンボ(1470−1547)の著作『デ・エトナ』(1495−14…

02B オールド・ローマン体(後期)

オランダ 17世紀のオランダを代表する活字父型彫刻師としてクリストフェル・ファン・ダイク(1601−1669)がいる。ファン・ダイクは、当時最高水準にあったアントワープのプランタン印刷所で、ギャラモン活字をしっかりと研究していたと推測されている。した…

02A オールド・ローマン体(前期)

イタリア アルダス・マヌティウス(1449−1515)の工房の建物はヴェネチアに残されており、壁面にはアルダスの事跡をしるしたプレートが付けられている。この工房において、多数のギリシャ・ローマ時代の古典文学を出版した。 ビエトロ・ベンボ(1470—1547)…