活字書体をつむぐ

Blog版『欣喜堂立志篇』/『欣喜堂而立篇』

09C ジオメトリック・サンセリフ

ドイツでは、ドイツ工作連盟(ドイツ・ヴェルクブント)のメンバーだった、パウル・フリードリヒ・アウグスト・レンナー(1878—1948)による「フツーラ」と、ルドルフ・コッホ(1876—1934)による「カーベル」がある。パウル・レンナーの「フツーラ (Futura) 」は、バウワー活字鋳造所との共同作業によって1927年に発表された。フツーラは幾何学的な考え方で制作された書体で、この時代の近代化された時代的精神を反映していた。

1917年にデオ・ファン・ドゥースブルフ(1882—1931)やピート・モンドリアン(1872—1944)によってオランダでおこった「ディ・スティル」の運動が、ドイツに飛び火して、1919年に「ワイマール国立バウハウス」が設立された。1925年からバウハウスの印刷工房の教師となったヘルベルト・バイヤー(1900—1985)は、大文字は権威的で時代の合理化にそぐわないとして、小文字だけで、しかも正円と直線で構成されたサン・セリフ体「ユニヴァーサル (Universal) 」を1925年に設計している。