活字書体をつむぐ

Blog版『活字書体の総目録』

[欧字]10 ヒストリカルスクリプト

10B-1 欧字書体「K.E.Cassiopeia-Medium」のよりどころ

原資料:『時祷書』(1500年頃) 時祷書とはキリスト教信徒の個人的な勤行のために書かれた祈祷書のことである。華麗な細密画の挿絵を伴うことが多い。中世末期から一般に流布し、14世紀末から 15世紀にかけて、フランスで美術史的価値の高いものが制作され…

10B ヒューマニスト体

ヒューマニズム( humanism 人文主義)とは、ギリシャ・ローマの古典研究によって普遍的な教養を身につけるとともに、中世のキリスト教を中心とした社会から人間を解放し、人間性の再興をめざした精神的な運動である。ルネサンス期に、イタリアの商業都市の…

10A-1 欧字書体「K.E.Ophiuchus-Medium」のよりどころ

原資料:『42行聖書』(1455年) 10世紀から11世紀になると、アンシャル系のカロリンガ・ミナスキュールはラスティック・キャピタルと結合して「ラスティック・カロリンガ」とよばれる過渡期の書体となり、ブラック・レターとしての特徴が顕著になっていきま…

(参考)現在のデジタルタイプから 10A

Textur Gotisch Roland John Goulsbra, 2002 (Linotype) 「テクストゥール・ゴシック」は、ローランド・ジョン・Goulsbra(Roland John Goulsbra)が2002年に新しく設計した書体です。 Clemente Rotunda Philip Bouwsma, 2001 (Monotype) 「クレメンテ・ロト…

10A ブラック・レター体

テクストゥール(Textur) 10世紀から11世紀になると、アンシャル系のカロリンガ・ミナスキュールはラスティック・キャピタルと結合して様式化がすすんでいった。「ラスティック・カロリンガ」とよばれる過渡期の書体で、ブラック・レターとしての特徴が顕著…