活字書体をつむぐ

Blog版『活字書体の収穫祭』

05-2 和字書体「まなぶ」のよりどころ

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原資料:『国文中学読本』(吉川半七、1892年)

尋常中学校国語科教科書である『国文中学読本』は、木版印刷で四つ目綴じになっている。

発行兼印刷者の吉川半七は、現在の吉川弘文館の創業者とされている人である。1863年文久3年)に貸本業を営んでいた近江屋嘉兵衛の養子になり、1870年(明治3年)には新店舗、近江屋半七書店を開業している。1877年(明治10年)より出版業も兼ね、多くは「吉川半七」個人名をもって発行所としていた。1887年(明治20年)に出版専業となっている。なお、吉川弘文館の名称は没後の1904年(明治37年)になってから使用されている。

 

活字書体「まなぶM」

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