活字書体設計1

[活字書体をつむぐ]日本・中国・欧米の書写と印刷の歴史に育まれた書体をまとめています。

12 くまそ(ゴシック体)第2期

用途の拡大

『日本印刷需要家年鑑』(印刷出版研究所、1936年)に掲載された藤田活版製造所の差し込み広告に、細ゴシック活字を見ることができる。六号と9ポイントには文章組の見本もあった。

 写真植字機用文字盤としては、1933年(昭和12年)にすでに石井細ゴシック体が制作されている。1954年(昭和29年)に石井中ゴシック体が発売され、商品カタログなどのある程度の文章量のものによく使われるようになった。

 

大きなトレンド

1968年の「タイポス」はモデュールにより合理的に設計されていて、毛筆のなごりのない直線的でカチッとしたエレメントと共に、シャープで現代的なイメージを作り出している。『窓ぎわのトットちゃん』(黒柳徹子著、1981年、講談社)に使われている。

 1970年代から1980年代の間に、「ゴナ」(写研)、「ナウG」(リョービ)、「ロダン」(フォントワークス)、「新ゴ」(モリサワ)など、新感覚とされた書体があいついで制作され、大きなトレンドとなった。