活字書体設計1

[活字書体をつむぐ]日本・中国・欧米の書写と印刷の歴史に育まれた書体をまとめています。

6-1 『南斉書』(1588年−1589年 南京国子監)

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『南斉書』(1588年−1589年 南京国子監)

南京国子監が出版した刊本を南監本と呼ぶ。南京国子監で刊行された書物のうち代表的なものとしては『二十一史』と『十三経』があげられる。

 二十一史というのは中国の歴代の正史21書で、史記漢書後漢書三国志・晋書・宋書・南斉書・梁書・陳書・魏書・北斉書・周書・隋書・南史・北史・新唐書・新五代史・宋史・遼史・金史・元史をいう。

 十三経というのは、中国における儒家の基本的な書物13種のことで、周易易経)・尚書書経)・毛詩(詩経)・周礼〔しゅらい〕・儀礼〔ぎらい〕・礼記〔らいき〕・春秋左氏伝・春秋公羊〔くよう〕伝・春秋穀梁〔こくりょう〕伝・論語・孝経・爾雅〔じが〕・孟子をいう。

 明代の1588年(萬暦16年)—1589年(萬暦17年)に、南京国子監で刊行された『南斉書』は、中国の二十一史のうちの南斉の正史である。祭酒趙用賢、司業張一桂同校としるされている。祭酒とは国子監の長官、司業とは国子監の教授のことだ。『南齊書』第一巻の発刊のときの責任者が趙用賢であったようだ。

 梁〔りょう〕の蕭子顕〔しょうしけん〕(489—537)の撰になり、もとは60巻だったが、唐代に1巻を逸したため(蕭子顕の自叙1巻があったといわれる)、現存するのは本紀8巻、志11巻、列伝40巻の全59巻である。高帝・建元元年(479年)から和帝・中興2年(520年)の南斉の歴史が記されている。

 

活字書体「金陵」

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