活字書体設計1

[活字書体をつむぐ]日本・中国・欧米の書写と印刷の歴史に育まれた書体をまとめています。

1-3 『風姿花伝』写本

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風姿花伝』写本(世阿弥元清著、室町前期?、金春本)

室町時代には芸能が豊かな展開をみせて、伝統として受け継がれるような成熟に到達した。芸能とは人間の身体で表現する技法と型の伝承をいい、歌謡・舞踊・演劇などが代表的なものだ。

 平安時代の後期に、さまざまな芸能の中で人気を集めていたのは猿楽と田楽だったが、とくに猿楽は寺社の行事に取り入れられて庇護されるようになった。鎌倉時代には物まねに優れた大和猿楽と歌舞を重んじた近江猿楽が知られている。

 観阿弥清次は物まねを主としていた大和猿楽をベースに、近江猿楽の華麗な歌舞をあわせ、田楽の律動感をもとりいれた新しい芸風をつくり、足利義満に注目されて後援を受けるようになった。世阿弥元清は能を総合芸術として大成させ、現代にまで伝わる能楽の基礎を確立した。

 

活字書体「たかさごM」

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