活字書体をつむぐ

Blog版『欣喜堂立志篇』/『欣喜堂而立篇』

10B-1 漢字書体「洛陽」のよりどころ

f:id:typeKIDS_diary:20140319184807j:plain

 原資料:『熹平石経』(173年 中国・西安碑林博物館蔵)

石経とは石に刻した経典をいう。173年(熹平4)に東漢霊帝が今まで伝えられた経書の標準のテキストを定めたのが「熹平石経」である。その書風は点画の太細の変化も波法の強調はなく、書法芸術としては表情に乏しい書とされるかもしれないが、正確で読みやすい書風は活字書体のルーツのひとつとしたい。

「熹平石経」は儒学で主要な『易経詩経書経儀礼・春秋・論語・公羊伝』を、46枚の石碑にしるしたものである。今まで伝えられていた経書の誤りを正し、新しい標準のテキストを作ったという。1枚の大きさは高さ約230cm、幅約92cmであったが、幾多の争乱にあって破壊され四散してしまった。現在は、その残石が残るのみである。