活字書体設計1

[活字書体をつむぐ]日本・中国・欧米の書写と印刷の歴史に育まれた書体をまとめています。

7-2 『欽定全唐文』(1814年 揚州詩局)

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『欽定全唐文』(1814年 揚州詩局)

嘉慶帝の敕命により董誥(1740−1818)らが編纂した唐・五代散文の総集である『欽定全唐文』が、1814年(嘉慶19年)に揚州詩局から刊行されている。この『欽定全唐文』の字様は、運筆が形式化されて活気がないと批評されたが、むしろ均一に統一された表情は、木版でありながら活字書体としての機能をもっていると思う。

 董誥は、字を雅倫、号を蔗林という。工部侍郎・戸部侍郎を歴任したのち、『四庫全書』編纂の副総裁をつとめた。1779年(乾隆44年)には軍機大臣に抜擢され、1787年(乾隆52年)、戸部尚書に任ぜられている。

『欽定全唐文』は唐・五代散文の総集である。収められた作家の数は3,000人、作品数は20,000篇にのぼる。皇帝から僧侶、諸外国人に至るまで、あらゆる階層のあらゆる作品を網羅している。

 

活字書体「蛍雪)

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