活字書体をつむぐ

Blog版『活字書体の総目録』

06-1 漢字書体「蛍雪」のよりどころ

f:id:typeKIDS_diary:20140415124839j:plain

原資料:『分類補註李太白詩』(1310年 勤有書堂)

『分類補註李太白詩』は趙子昂(1254−1322)の書風によるとされる脈絡を残した書体である。元時代の福建刊本の特徴がよくあらわれている。この勤有書堂の刊本字様が典型的な元朝体である。

この書物は、李白(701−762)の作品集の現存する最も古い注釈書で、全部で25巻ある。李白は盛唐期のもっとも著名な詩人である。