活字書体をつむぐ

Blog版『活字書体の総目録』

07-1 漢字書体「臨泉」のよりどころ

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原資料:『御家千字文』(1814年 江戸書林)

御家流臨泉堂(生没年不詳)書による『御家千字文』(一八一四年 江戸書林)と趙子昂の『行書千字文』を比較してみると、一見しただけでまったく別のものであることがわかる。御家流のもっとも大きな特徴は、Sを横に寝かせたようなうねりをもっていることである。それをさらに強調したのが、御家流から派生し歌舞伎でもちいられる「勘亭流」だ。