活字書体設計1

[活字書体をつむぐ]日本・中国・欧米の書写と印刷の歴史に育まれた書体をまとめています。

3-1 『Vita sfortiae』(1539年)

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ヒューマニストのあいだで流行していたチャンセリー・バスタルダを、はじめて金属活字として鋳造したのがヴェネチアの印刷人アルダス・マヌティウス(1449−1515)と、活字父型彫刻師フランチェスコ・グリフォ(1450?−1518?)でした。

16世紀には、手書き書法によるチャンセリー・バスタルダも様式化がすすめられて、この書法をもちいる能書家が数多く輩出されました。その代表的人物が、イタリアのルドヴィコ・デリ・アリッギ(1490?−1527)です。

アルダス・マヌティウスとルドヴィコ・デリ・アリッギのチャンセリー・バスタルダ活字がフランスにつたわると、チャンセリー・バスタルダ活字は、フランスにおいては「イタリアの」つまり「イタリック」と呼ばれるようになりました。

そこで、アントニオ・ブラドー(?−1567)によって印刷された『Vita sfortiae』(1539年)から抽出したキャラクターを参考にしながら、日本語組版に調和するように制作してみました。

 

活字書体 K.E.Libra-Medium