活字書体設計1

[活字書体をつむぐ]日本・中国・欧米の書写と印刷の歴史に育まれた書体をまとめています。

1-1 『42行聖書』(1455年)

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10世紀から11世紀になると、アンシャル系のカロリンガ・ミナスキュールはラスティック・キャピタルと結合して「ラスティック・カロリンガ」とよばれる過渡期の書体となり、ブラック・レターとしての特徴が顕著になっていきました。

15世紀になると教会専用の公式書体「レットレ・フォルム」となり、のちに「テクストゥール(Textur)」とよばれるブラック・レター体が誕生しました。テクストゥールとは平織りの織り目の等しい布を意味しています。

ヨハン・グーテンベルクが製作した金属活字は、当時の写字生が書いていたテクストゥールをモデルにしたもので、文字幅が狭く、垂直で角張っています。グーテンベルクの手がけた印刷物の代名詞とされる『42行聖書』に使用されています。

しかしながらテクストゥールはわが国では混植して使用する機会はほとんどないので、学習としてあるいは記録として制作するにとどめたいと思います。

 

活字書体 K.E.Ophiuchus-Medium(試作中)