活字書体設計1

[活字書体をつむぐ]日本・中国・欧米の書写と印刷の歴史に育まれた書体をまとめています。

(参考)『小學國語讀本 巻八』(文部省、1939年、東京書籍)

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『小學國語讀本 巻八』(文部省、1939年、東京書籍)

井上千圃(高太郎、1872?—1940)は、大正時代の後半から国定教科書の木版の版下を一手に引き受けており、従来との一貫性をたもつということから文部省(現在の文部科学省)活字の版下も井上に依頼することになった。

 この活字は1935年(昭和10年)発行の『小学国語読本巻五』にはじめて使用された。これがいわゆる文部省活字で、教科書専用として制作されたために、のちに「教科書楷書体」「教科書体」とよばれるようになった。

 井上千圃は東京都出身の細字書家で、とくにペン字が出色だったといわれている。日本ペン習字研究会は井上千圃を会長に招いて創立された。現在もペン習字の通信教育を実施して、ペン習字の発展・普及に努めている。

 

活字書体「しおりM」

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