活字書体設計1

[活字書体をつむぐ]日本・中国・欧米の書写と印刷の歴史に育まれた書体をまとめています。

7-2『書物の世界』(朝日新聞社、1949年)

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『書物の世界』(朝日新聞社、1949年)

『書物の世界』は、京都の内外印刷で印刷・製本され、朝日新聞社から発行されている。欧文タイポグラフィの基本原理を日本文縦組みへの応用を著した書物である。鮮明な活字組み版と、堅牢な造本によって、それを具体化させたもので、記念碑的な書物だといわれている。

 著者の寿岳文章(1900—1992)は英文学者で、書誌学者としても知られている。関西学院大、甲南大などの教授を歴任し、英詩人W・ブレイクを研究し1929年(昭和4年)に「ヰリヤム・ブレイク書誌」をあらわし、ダンテの「神曲」を完訳した。一方で書誌学、和紙研究会の先駆者として知られ、1937年(昭和12年)に言語学者・新村出(1876—1967)らと和紙研究会を結成した。自らも私版『向日庵本』を刊行し、数々の美しい書物を作り続けた。

 

活字書体「たいらM」

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