01-1 和字書体「もとい」のよりどころ
原資料:『字音假字用格』(本居宣長著、錢屋利兵衞ほか、1776年)
『字音假字用格』は、日本に伝来した漢字の字音に、いかなる和字をあてるのが正しいのかを、古文献の用例にもとづいて決定したものだ。京都の錢屋利兵衞によって1776年(安永5年)に刊行された。
この『字音假字用格』は漢字カタカナ交じり文で書かれているが、表記に関する説明には、ひらがなが交じっている。すなわちカタカナとひらがなとが同じ文字列で、ひとつの字様としてそろっている。
活字書体「もといM」