活字書体設計1

[活字書体をつむぐ]日本・中国・欧米の書写と印刷の歴史に育まれた書体をまとめています。

3-1 「王興之墓誌」(341年)、『王興之妻宋和之墓誌』(348年)

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「王興之墓誌」(341年)

『王興之墓誌』は1965年に南京市郊外の象山で出土した。王興之は王羲之の従兄弟にあたる。この墓誌銘の裏面には、王興之の妻であった宋和之の墓誌すなわち『王興之妻宋和之墓誌』(348年)が刻まれている。

「王興之墓誌」や「王興之妻宋和之墓誌」は東漢隷書体から北魏の真書体への中間書体といわれている。躍法などには北魏の真書体のような筆法がみられ、側法、啄法なども三角形をしており、掠法、磔法もシャープな雰囲気になっている。このあたりもまた中間書体といわれている理由だろうと思われる。

 横画の間隔を均一に保つという隷書の結法は受け継がれており、横画の少ない文字は必然的に扁平になり、横画の多い文字は縦長になっている。画数に応じた自然な結法になっていて、波磔がない分、自由さが目立っている。

 碁盤のように枠が引かれており、その枠内に1字ずつを書き入れており、この枠が活字書体でいうところのボディに相当するものと思われる。

 

活字書体「銘石」

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