活字書体設計1

[活字書体をつむぐ]日本・中国・欧米の書写と印刷の歴史に育まれた書体をまとめています。

7-1 『御製文集』(1711年 武英殿)

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『御製文集』(1711年 武英殿)

初期の武英殿刊本においては、康煕帝の書のままを忠実に彫らせていた。その代表例が『御製文集』である。

『御製文集』は、康煕帝の撰、張玉書らの奉勅編である。撰とは「著述した」ということ、奉勅編とは「皇帝の命令を承って編纂した」ということだ。皇帝自身の著作あるいは皇帝の閲覧や批准、修正を経た書物には、刊行したときに「御製」「御定」「欽定」などの文字が冠されている。

『御製文集』の編者だったのが張玉書(1642−1711)である。張玉書は、1661年(順治18年)に進士に及第、翰林院編修に任命され、国子監司業、侍講学士、文華殿大学士兼吏部尚書を歴任した。

『御定康熙字典』は、学術振興に力を入れた康煕帝の命により編纂された字書で、張玉書らの手により1716年(康煕55年)に完成したものである。