活字書体設計1

[活字書体をつむぐ]日本・中国・欧米の書写と印刷の歴史に育まれた書体をまとめています。

4-3 『音註河上公老子道経』(1193—1194年 台湾・国立故宮博物院蔵)

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『音註河上公老子道経』(1193—1194年 台湾・国立故宮博物院蔵)

老子道経』の注釈書としては、魏の王弼〔おうひつ〕(226—249)による『老子道徳経注』と、漢の河上公〔かじょうこう〕によるものとされる『老子河上公注』がある。

 麻沙鎮で出版された書物は、質の点においての評判はよいものではなかった。ただし、すべてがそうであったわけではなく、良品も数多く出版されていた。『音註河上公老子道経』は良品のひとつだ。

 福建刊本の特徴は、割り注が多いということがあげられる。割り注とは本文中に、2行にして組み込んだ注釈や解説のことで、『音註河上公老子道経』にも多くみられる。

 

活字書体「麻沙」

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