活字書体設計1

[活字書体をつむぐ]日本・中国・欧米の書写と印刷の歴史に育まれた書体をまとめています。

[漢字]02 隷書体/行書体/楷書体(清刻本)

2-3 『漁洋山人精華録』(1700年)

『漁洋山人精華録』(1700年) 林佶(1660—1722)は清代の書家である。篆書、隷書、楷書、また篆刻を能くするということである。1712年(康熙51年)に進士となり、のち内閣中書になった。林佶による私刊本はよく知られている。『漁洋山人精華録』のほか、『…

参考:御家流(日本独自の書写体)

平安中期に「ひらがな」が成立すると漢字もまた和様化がすすんだ。和様体とは中国(隋・唐)から伝来した真書(楷書)・行書・草書とはことなった日本固有の書体である。平安中期の藤原行成の子孫によって継承された書法の流派「世尊寺〔せそんじ〕流」、平…

2-2 『菊譜』(1758年、中国・国家図書館蔵)

『菊譜』(1758年、中国・国家図書館蔵) 『菊譜』は、趙子昂の書風にちかい流麗な行書風の書体で印刷されている。この書体は、静的なバランスをとって書かれており、全体を湾曲させたり、中心線を移動させたりというような工夫は見受けられない。また、元朝…

2 隷書体/行書体/楷書体(清刻本)

隷書体刊本字様としての隷書体は、清代刊本の牌記などに見られる。牌記とは、古代書籍の扉或いは巻末にある枠の付いている題識文字を指し、牌、書牌、木記とも称す。牌記は宋代以降の書籍刻印に広範に使われている。 行書体 中国・清朝の康煕帝が明朝後期の…

2-1 『河岳英霊集』(1878年、中国・国家図書館蔵)

『河岳英霊集』(1878年、中国・国家図書館蔵) 中国・同治年間(1862−1874)に設立された官書局によって刊行された刊本は、おもに考証学と碑学の研究者によって主導されたので、文章の考証も厳格におこなわれた。 その牌記には、碑文などに印された篆書や隷…