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活字書体をつむぐ

[制作ノート1]日本・中国・欧米の書写と印刷の歴史に育まれた書体をまとめています。

5-5 『歩兵制律』(川本清一訳、1865年、陸軍所)

『歩兵制律』(川本清一訳、1865年、陸軍所) 大鳥圭介(1833—1911)は岡山藩の閑谷学校、緒方洪庵の適塾、江川英敏の塾で学ぶ。開成所洋学教授として幕府に用いられ、ついで歩兵指図役頭取に登用される。戊辰戦争では榎本武揚と共に函館五稜郭で抵抗するが…

5-4 『仮字本末』(伴信友著、三書堂、1850年)

『仮字本末』(伴信友著、三書堂、1850年) 『仮字本末』は、伴信友(1773—1846)の遺稿をその子信近が校訂し、長沢伴雄(1806—1859)の序を添えたうえで、江戸・大坂・京都の書肆から刊行された。刊本は上巻之上、上巻之下、下巻、付録の合計四冊からなって…

5-3 『神字日文伝』(平田篤胤著、1824年)

『神字日文伝』(平田篤胤著、1824年) 『神字日文伝』は、上巻、下巻、付録からなる。1819年(文政2年)に成立した。漢字伝来以前に日本に文字が存在したと主張する。『神字日文伝』には一字一字が独立したひらがながみられる。もともとの版下は書写された…

5-2 『古事記伝二十二之巻』(本居宣長著、1803年)

『古事記伝二十二之巻』(本居宣長著、1803年) 『古事記伝』は本居宣長の著作で、植松有信(1758−1813)の板木彫刻による。このうち二十二之巻などの一部の巻は植松有信の筆耕(板下書)によるものである。植松有信は名古屋で板木師をしていて『古事記伝』…

5-1 『字音假字用格』(本居宣長著、錢屋利兵衞ほか、1776年)

『字音假字用格』(本居宣長著、錢屋利兵衞ほか、1776年) 『字音假字用格』は、日本に伝来した漢字の字音に、いかなる和字をあてるのが正しいのかを、古文献の用例にもとづいて決定したものだ。京都の錢屋利兵衞によって1776年(安永5年)に刊行された。 こ…

5 ひのもとのめばえ

和字書体の歴史とは、おもに文芸書をしるした「和様漢字+ひらがな」の系統と、おもに学術書をしるした「楷書漢字+カタカナ」の系統がある。前者は欧字書体のイタリック体もしくはスクリプト体に相当し、後者はローマン体に相当するものと考えられる。 この…