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活字書体をつむぐ

[制作ノート1]日本・中国・欧米の書写と印刷の歴史に育まれた書体をまとめています。

1-4 『さよひめ』(奈良絵本)

『さよひめ』(作者不詳、室町後期?、奈良絵本) 室町時代から江戸初期に流行した物語類は御伽草子あるいは室町物語ともいわれるが、その一部は挿絵入りの短編物語の「奈良絵本」の形で伝来している。「奈良絵本」は、嫁入り本とも呼ばれる。奈良絵本はその…

1-3 『風姿花伝』写本

『風姿花伝』写本(世阿弥元清著、室町前期?、金春本) 室町時代には芸能が豊かな展開をみせて、伝統として受け継がれるような成熟に到達した。芸能とは人間の身体で表現する技法と型の伝承をいい、歌謡・舞踊・演劇などが代表的なものだ。 平安時代の後期…

1-2 『更級日記』写本

『更級日記』写本(菅原孝標女著、1230年?、御物・藤原定家筆) 鎌倉幕府が成立して政治権力は鎌倉に移動した。そうなると京都は文化の担い手としての公家の都となり、また高度な技術を伝える職人の町にもなった。公家はその文化面の専門性をたかめて武家に…

1-1 『和漢朗詠集』写本

『和漢朗詠集』写本(藤原公任撰、1013年?、御物・粘葉本) 奈良時代の貴族社会の知的活動は、中国の古典を読み漢文を作ることが中心だったが、894年に遣唐使が廃止されて中国文化の受容がとだえると、わが国独自の文化の発達がみられるようになった。これ…

1 やまと 写本

写本とは、手書きで書き写して巻子本、冊子本としたものである。木版、木活字版、銅活字版で印刷された冊子を「刊本」という。とくに木版で印刷したものを「版本」ともいう。 書道においては「色紙」などを軸装したものが観賞用としてもっとも評価されている…